「もうなんでうちの夫は家に帰ったら寝てばっかりで何もしないんだろう…」
そんな愚痴を学生時代からの友人からや、同じ保育園のママさんの集まりなどで同じワーママからよく聞くことがあります。最初は友達の夫を「旦那さん」と呼んでいた私も、彼女たちの愚痴を聞いていくにつれ最後には「クソ旦那」と呼ぶようにまでに至り。まあこれは笑い話になるので良いんですがね…
このことから実際に私の周りでも多くの人がワンオペ育児の状態になっているようです。みんな人それぞれ家庭に抱えている悩みはあると思いますが、ワンオペ育児と言う悩みを家庭の悩みに挙げる人も少なくはありません。
最近ワンオペ育児が問題とされ、世の中に知れ渡るようになりました。ただこれはここ数年の間に共働き家庭が片働き家庭を上回ったことで問題視されるようになっただけのこと。この問題自体は日本に古くからあり「男性は仕事をし、女性は家を守る」と考えられていた時代から続いている問題だと思っています。
私は共働きだからとか片働きだとか関係なく、子育ては夫婦でやっていくことだと認識しているのでこの問題自体上がることすらおかしいことだと思っていますが、現実には男性の長時間労働や上記のように「男性は仕事をし、女性は家を守る」と言う古い考え方がまだ残っている家庭もあり、なかなか改善されない問題になっています。
ワンオペ育児の本当の原因とは
「もうなんでうちの夫は家に帰ったら寝てばっかりで何もしないんだろう…」といつもこの愚痴を言うママさんに共通することがあるんです。それは
「結局は文句を言いつつ、夫に合わせている」こと。
ワンオペ育児が蔓延しているのは何も男性だけの問題じゃないと私は思っています。愚痴を言っている女性側の問題でもあると思うんですよね。どう言うことかと言うと、結局文句を言いつつも男性の言い分を聞いてそれに合わせてしまっている。
例えば、「仕事が忙しく疲れている」と言われればそれ以上に言い返せない。だから自分で全てやってしまう。文句は言いつつもそれがずっと続いていき、時間が経つと今度はそれが当たり前になる。当たり前になってしまうと、旦那さんは自分の仕事でもあると言うことを意識しないので、少しでも家事や子育てをやると「やらされた」と言う意識が芽生えてしまう。そう言う意識が芽生えてしまうとだんだんとやることが苦痛になる。だから旦那さんは余計にやらない。やらないようになると言っても全然やってくれないので結果的に全てを奥さんがやることになってしまう。
少し前に話題になった「モラハラ夫」も結局のところ女性側にも問題があると言われていますよね。
最初は旦那さんの方もモラハラ夫になる気なんてなかったのに、奥さんが全部やってくれることでそれが当たり前になり、「これもできるだろう」とどんどん要求をエスカレートさせるようになってしまう。
これは側から見れば「良い奥さん」「やまとなでしこ」でしょうが、中身は「ただ夫を甘やかしている妻」なのかもしれません。
ワンオペ育児による弊害もある
ワンオペ育児は何も妻がしんどい思いをしてそれで終わりではありません。
お父さんが育児に参加しない、家事もしないのが当たり前の家庭ではそれを見ている子供達も「家庭とはこう言うもの」と認識してしまうと思うんです。そして、それが負の連鎖のようになって家族代々続いていく…。
実際に私の友人でもワンオペ育児状態の家庭のほとんどが「亭主関白」と「専業主婦」の家庭で育った夫がいるところでした。これはやはり「自分が育った家庭」を理想として挙げてしまうことが原因ではないでしょうか。
現に私の友人で結婚してすぐキッチンで「ビール」と言われ「?」と思っていると、「俺がビールって言ったらビールを冷蔵庫から持ってくるんだ」と言われ、びっくりしたことがあったそうで。(これが私がクソ旦那と呼んでいる友人の旦那ですが笑)今では「ビール」と言われても「自分で取れば?」か無視で終わらせられるそうですが、新婚当初はせっせとビールを持って行っていた友人。その後旦那さんの実家に行き分かったのが、これがこの家庭ではごく普通の光景だったそうで。義母は義父のためにせっせとビールを運んでたそうです。
それを聞いて私は子供達のためにも「こう言うことは絶対にしない」と心に決め、速攻「自分で飲みたきゃ自分で取りに行け」を我が家のルールにしましたよ。
ワンオペ育児にならないためにできる3つのこと
我が家も平日ワンオペ育児気味ですが、これは夫の仕事場が遠く物理的に無理な為、やむなしと考えています。だから休日は極力子供を遊びに連れて行ってもらったり、家事をしてもらったりして子供や家事と関わりを持ってもらうようにしています。
そんな私がワンオペ育児にならないようにしたこと。
自分で何でもやりすぎない
夫は大人ですが、家事や育児については子供。だからついこちらが手を出してやりたくなってしまうんですが、そこはグッとこらえて様子を伺う。そうしていくうちに夫の家事や子育てへの自信がつき、自然とやってくれるようになりました。
何もかも自分でルールを作って妻がやってしまうと夫の入るスペースがなくなってしまうんですよね。だから極力こちらのルールは決めず、夫が得意そうなことは進んでやってもらうようにしました。
だから我が家では家事なら「洗濯」は夫の仕事、「料理」は私の仕事、そして育児なら「遊び担当」は夫、「その間の家事」は私となんとなく暗黙の了解で役割分担をしています。得意なことを得意な方がする。これが一番うまくいくやり方だと思います。

なんでも口で言う
女性は「忖度」できる生き物です。ある人の言葉や行動からその人がどう思っているのか何となくわかる。
しかし、男性はその忖度がとても苦手な生き物。口に出さないと分からないんですよね。その証拠にいつも夫から言われるのが「言ってくれないと分からない」です。本当にその通りだと思います。何も言わずに急に不機嫌になるより、夫に今何を考えているのか全て言ってしまった方が楽なんです。
だから家事や育児をお願いしたい時は「タオル洗濯して」とか「子供をパジャマに着替えさせて」と必ず具体的に指示を出します。夫に指示をしないで動いてもらおうなんてことは、期待するだけ無駄なんです。期待するからイライラする、イライラした妻の助けになろうなんて夫はなかなかいませんから。
だから私は夫に過度な期待はせず、とにかく何でも口で言って指示するようにしています。

夫を育てる
夫は立派な大人です。しかし、良い夫になってもらうには「育てる」と言う意識を持った方が良いと思います。我が家もまだまだ結婚5年ですが、「亭主関白」と「専業主婦」の家庭で育った夫を一応「イクメンパパ」にまで育てました。
私の知っている人でもう50代後半の女性がいるのですが、その人が「夫の育て方を間違えた」といつも言っています。
その人の夫は、働かず借金ばかりし、のらりくらりと生きていて、その女性が働いて子供達を育て上げました。
「なぜそんな夫になったのか?」と聞くと「ちょっとでも良いから働いてもおうと、極力厳しく言わず、やれることは全部自分でやっていた」そうなんです。
でも結局今になっても夫はずっと成長せずに子供のまま。働かず未だに借金もしてのらりくらり生きている。誰かが何とかしてくれると思うと人間そこから成長しません。情があるらしく成長できない夫に今更見切りをつけて別れることもできず、結局ずっとそのままだそうです。
私は絶対にそんな風にはなりたくありません。
だからしっかりとこれからも子供と夫を育てていこうと思います。
まとめ
以下が、ワンオペ育児・家事にならない為に私がやっている事です。
- 自分で何でもやりすぎない
- なんでも口で言う
- 夫を育てる
共働きを続けていく為には、絶対に解決させたいのがワンオペ育児・家事問題です。ずっとこのワンオペが続けば最悪離婚なんてこともあり得ますよね。
自分の為にも、そして子供たちの為にも最悪な道を選ばなくても良いように、少しずつ変えていきましょう。あなた一人が我慢する必要はないのです。
