「出産って一体どのくらいお金がかかるの?」
人間ひとりを産み出すのだから、かなりお金がかかると思ってしまいますよね?私も一人目を妊娠した時にかなり調べた記憶があります。妊婦健診とか分娩で何十万もかかったらどうしよう…結婚してすぐのまだそこまで貯金のない時期に妊娠してしまったのでかなり焦って色々調べました。
お金のことって結婚した当初はよく分からないことが多かったので、妊娠や出産だけでなくいろんなことで困ることが多かったんですよね。「家賃の引き落としってどうやってするの!?」なんて初歩的なことから保険など難しい項目まで…
そんな私も色々調べていくうちに何とな〜く分かるようになりました。私もこういったサイトやブログなどを読んで勉強させてもらったので、実際にかかった費用など詳しく載せてくれていたら助かるな〜と思ったことがあります。なので、そんな迷える子羊ちゃんを救うべく(大袈裟!?)今回は、私が実際に二人目妊娠から出産まででかかった費用を公開しようと思います。
妊婦健診費用

妊婦健診費用は住んでいる自治体の助成により異なりますが、私の住んでいる自治体では、母子手帳に妊婦健診の際に使えるチケットが付いていて、検尿、採血、エコーなど項目は限られますが、その項目内の妊婦健診であれば公費で賄ってくれると言うものでした。
里帰り出産などで住んでいる自治体と出産時の自治体が違う場合でも、領収書を残しておいて後から自治体に申請すれば、支払った金額の一部が返金される場合もあります。詳しくは住んでいる自治体のホームページで確認してみてください。
妊婦健診費用
- 妊婦健診費用(全13回)…28160円
私は産休に入る少し前にお腹の張りが治らず切迫早産の診断を受け自宅療養することになり、その治療のために産院で診察してもらっていました。結局、産休入るまで安静が解除されず仕事を休んだまま出産したのですが、こういったイレギュラーな治療などがあると妊婦健診の費用とは別で健診費用が発生します。「治療」になると健康保険の適用になるので、実費負担は三割でした。
因みに妊婦健診自体は「治療」ではないので、健康保険の適用外なので公費で賄われない部分は全額実費になります。よって妊娠確定(心肺確認後)するまでは母子手帳をもらうことができないので、全て実費負担になります。
その他健診費用
- その他健診費用(1回)…4950円
出産まで何の問題もなかった人は、イレギュラーな治療がないので私より費用は少なくなると思います。逆に何らかの問題があり、最悪入院などした場合はもっともっとかかる可能性があります。更にこの金額は妊婦健診を受ける病院によっても変わると思います。
私の出産した産院では、3Dエコーは選択制で、追加料金を支払えば見れると言うものでした。しかし産院によっては選択できず毎回3Dエコーになるところもあるようです。
妊婦健診・その他健診費用合計
- 妊婦健診・その他健診費用合計…33110円
その為、あくまでも参考程度にしていただきたいと思いますが、何も問題なく出産まで迎えられたとして産院にもよりますが大体3万円前後になるかと思います。
出産費用

入院や分娩などの出産費用ですが、こちらには公的な制度が適用されるのでまずはその制度について説明します。
出産育児一時金
出産育児一時金とは一人出産につき42万円が支給されるという制度です。これは産科医療補償制度に加入している医療機関限定ですが、もし加入していない医療機関での分娩の場合でも40.4万円は支給されます。また、在胎週数22週未満の分娩は産科医療補償制度に加入している医療機関であっても支給額は40.4万円になります。
そして出産費用がもし42万円以内に収まった場合は、申請すればその収まった金額分はそのままいただけます。例えば、分娩と入院費用の合計が38万円だった場合、42万円ー38万円=4万円が手元に残る計算になります。出産後もオムツだミルクだとお金がかかるので、これはすごく助かりますよね!
しかし、この残り金額だけを目当てに産院を選ぶと非常に危険なんです。
出産育児一時金目当てに産院を選ぶと危険なワケ
私の姉がこの出産育児一時金を浮かせる為、総合病院で産むことにしたそうですが、その選択が大間違いだったそうでして。
なんせ総合病院なので病室は大部屋しか空いてなかったらしく、昼間に同じ部屋の方の赤ちゃんを見に親戚などがたくさん押し寄せ眠れず、夜は夜で自分や他の方の赤ちゃんが泣くので眠れない。
そして、病院食も薄味で低カロリーの美味しいとは言い難いものばかりで病人ではないのにどんどん病人気分に。出産であんな痛い思いをして、この仕打ちはないだろうと自分の選択を責めたそうです。その為、姉は「次は絶対に個室のある産院で産む!」と言っていました。
姉のこの話から、たった数万円の為にしんどい思いをしたくないと思い、私は個室のある料理の美味しいと評判の産院で産むことを決意したのでありました。
出産育児一時金直接支払制度
出産育児一時金の支給については、高額な出産費用を前もって準備するのが大変な人が多くおられるので、「直接支払制度」と言う便利な制度があります。
こちらも対応している医療機関限定ですが、直接出産費用が健康保険から出産する医療機関に対して支払いされるので、出産した本人には出産育児一時金(42万円もしくは40.4万円)を引いた金額のみが医療機関より請求されます。これにより高額な出産費用を事前に準備しておく必要がなく、支払いの時点で多額のお金がない人でも出産することが可能になります。
出産費用合計
- 出産費用合計…34835円(出産育児一時金含む場合454835円)
やはり、出産育児一時金があるのでこの金額で出産できています。これがなかったらと考えると恐怖で青ざめますね。ちなみに私の産んだ産院は地元ではかなり有名な産院でして、完全個室、料理は病院食ではなく普通食(酢豚やカツレツなんかも出ました、しかもすごく美味しかった!!)部屋をグレードアップすればお風呂が部屋に付いていたり、付き添いの人も泊まれるくらいのゆったりスペースのお部屋に交換可能でした。
しかし、一泊一万円ほどプラスになるのでさすがに私はやめておきましたが。だからグレードアップさせるとこの金額から5〜10万円くらいは余裕で更にかかってくることになります。
産後の疲れを癒すためのご褒美だと思って少し手出ししてグレードアップさせるか、産後子供にかかってくる費用のことも考えお安く抑えるかは自分次第ってとこでしょうか。
妊娠から出産までの合計金額
そして妊娠確定から出産まででかかった費用の合計は…
67945円でした。
意外や意外そんなにお金がかからないことが分かります。もし、何か問題があって入院したりしたとしても「治療」の範囲になれば健康保険が適用され、自己負担は三割になります。そして任意で医療保険に加入している場合は、その保険にもよりますが保険金がおりる場合もあります。詳しくは加入されている保険会社に問い合わせが必要ですので、心配な方は問い合わせしてみてください。
申請で返ってくるお金
医療費控除
妊娠・出産でかかった費用は、出産育児一時金などで助成された部分を除いて確定申告で医療費控除として税金を返してもらえます。その年の1月から12月までにかかった医療費が10万円を超えた場合、確定申告することにより返ってきます。
これは家族でかかった分全てを合算できるので、自分だけではなく夫や子供にかかった全ての医療費を計算します。基本的には収入の多い人の分で確定申告した方が控除される金額が多くなります。
去年は出産だけでなく不妊治療で手術をしたりしたので、医療費が10万円を軽く超えました。我が家は夫の方が収入が多いので、去年は夫の収入分で確定申告をしました。還付金額は26341円でした。

まとめ
- 妊婦健診費用は大体3万円前後
- 出産費用は42万円の出産育児一時金があれば大体3万円前後
- もし切迫早産など何か問題があった場合は健康保険の適用になる
- 確定申告で医療費控除としてお金が返ってくる可能性がある
