職場で結婚しているのに子供がいない人って飲み会の度に上司から
なんて配慮に欠ける質問をされていたりするんですが、私はその度に
って内心イライラしています。
子供の話ってかなりデリケートな話題だと思うんですが、妊活が今みたいに普通ではなくみんな自然に妊娠できると考えられていた時代の人は平気でこう言うこと言ってきます。
もうこのオッさん達にはジェネレーションギャップと思い我慢するしかないのかもしれませんが、上司や会社に妊活について相談するのって迷ってしまいますよね。特にこんな世代の上司だった場合には中々言い出せないのも無理はなく…。
実は私はジェネレーションギャップのある上司でしたが、相談しました。
まずは私が妊活を始めた訳からお話しようと思います。
私が妊活を始めた訳
私は二人目不妊だったのですが、およそ一年間の自己流妊活、そしてその後クリニックでの不妊治療を約4ヶ月かけて行い、妊娠、出産しました。
妊活をしている人の中では比較的早く妊娠する事ができた方だとは思いますが、妊娠するまでは長く苦しかった記憶しかありません。
自己流で1年間続けていたタイミング法が全く意味のないものだったと後で分かるのですが、その時はそんな事知る由もないので毎月リセットの度に落胆し泣きそうになりながら日々を過ごしていました。
上に既に子供がいたので夫からは「この子がかわいいから、もう一人で良いんじゃない?」と言われる事もあったのです。
妊活を始めた当初、夫は病院での不妊治療には反対で、「不妊治療までして子供は欲しくない」と言っていました。
しかし、私自身兄弟がいて助かったと思う事も多くありました。
小さい頃は毎日喧嘩ばかりで「兄弟なんていらない!!」と思ったことも何度もありましたが、大きくなると関係も変わって行き、色んな相談に乗ってくれて助けてくれたりと「兄弟がいて良かった」と思うことの方が多くなりました。
また、平日仕事で家に全くいない共働きワーママと言う立場から、子供に寂しい思いをできるだけさせたくないと言うこともあり「絶対に最低でも二人は子供を持ちたい」と結局諦められませんでした。
その為に夫とは何度も話し合いをし、友人の勧めもあり、約一年間の自己流妊活ののちに病院で不妊治療を受ける事に決めました。

夫婦の不妊の原因
私達夫婦の不妊の理由は私の身体の問題で、卵管の管が何らかの理由により癒着していることが原因にありました。
その為、タイミング法で毎月タイミングを取っていても全く受精する事ができなかったんです。一人目を自然妊娠していた私は、自分に問題があるなんてこれっぽっちも思っておらず、この結果を聞いた時にはかなり落胆しました。早く病院へ行っていれば無駄に毎月落ち込んだりする事もなかったのに…しかし、落ち込んでいても仕方ありません。
その結果と同時にこの卵管癒着は手術する事で改善される可能性があると先生から教えていただきました。それがFT手術と言う手術でした。これは卵管の癒着している部分を医療用のカテーテルを使ってこじ開ける手術でした。

結局このFT手術を受けた後すぐに妊娠する事になるのですが、ここに来て私達の妊活に大きな問題が発生する事になりました。

妊活で発生した大きな問題
このFT手術を受ける際に、先生から一つ注意をされました。
それが「手術後に体調不良になる可能性がある事」でした。
手術自体は半日入院でできるものなのですが、手術の際に全身麻酔をするので稀に手術から数日間体調の悪くなる人もいると言う事でした。
私は平日毎日仕事に行かないといけないのですが、先生が手術をしてくれる日はあらかじめ決められており、それが全くの平日しかありませんでした。その為、「もし体調が悪くなり数日間会社を休む事になったらどうしよう」と言う不安がありました。
幸い私の手術は成功し、手術後当日中は少し吐き気がありましたが特に問題なく過ごす事ができました。翌日から仕事にも普通に行く事ができましたが、やはりこれは結果論であり、手術を受けるまでどうなるかは分からない事。
その為、私は上司に相談する事にしました。
妊活を上司に相談した結果
子供のいない夫婦に
「子供はまだか〜〜?」
と平気で聞くような上司だった為、かなり相談するのを躊躇いましたが、受けなければいけない手術が待っていてはどうしようもないので、相談する事にしました。
とりあえずパソコンでメールを送ってみました。
「お疲れ様です。
折り入って相談したい事があります。私個人のプライベートな内容ですので、一度どこかでご相談させていただけたらと思います。お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」
こんな内容だったと思います。このメールを送ってすぐに上司から、
「分かった。〇〇会議室を取ったから今から来れるか?」
とメールで返信があり、上司と話しをする事になりました。
とりあえず今妊活中である事、そして妊娠する為に手術を受ける必要がある事を説明しました。
私が相談を躊躇した一番の理由は上司が自然妊娠信者世代とかそんな事よりも
「私が二人目妊活だから」
と言う事でした。
一人目で妊活しているなら上司も納得し易いと思うんです。子供が一人もいないから欲しいと思うのは誰だって想像できます。しかし、私は二人目不妊なんです。案の定上司からの第一声は予想した通り、
「その手術受けないと子供できないの?二人目なのに?」
でした。想定していたので大丈夫でしたが、この返答を想定していなかったらもしかしたら負けていたかもしれません。
想定通りの答えが上司から返ってきたので私は迷わず答えました。
「はい、受けないと妊娠する事は可能性として今のところほぼない状態です。
私はこれからも仕事を続けたいので、上の子供にも兄弟を作ってあげたいんです。子供同士お互いに助け合って生活できるように、そして母親が仕事で家にいなくて寂しい思いをする事のないように。
会社や部署の方々にご迷惑を掛けるとは思いますが、よろしくお願いします。」
もう相談って言うか宣言に近い感じになりました。ここまで言われては上司も反論できなかったようで
「分かった。手術はいつ?とりあえず周りの人には内密で良いのか?」
と理解してくれたようでした。もし、私が手術後数日間会社を休むような事になった場合は、周りの人に内容を伝えてもらっても構わない事を伝えここで上司との話は終わりました。
結局は手術当日のみ会社を休み、翌日から普通に出社できたので良かったのですが、この件で私が感じた事がありました。

仕事しながら妊活したいなら会社や上司に相談する
妊活って本当にいつ終わりが来るか分かりません。すぐに妊娠するかもしれないし、5年、10年、いやそれ以上続くかもしれません。いつ妊娠するかなんてそんな事は神様にしか分からないのです。
そして、どんな治療が先生から提案されるかも分かりません。不妊の原因は人それぞれで、私のように原因が分かる人もいれば、原因が分からず特に悪いところは見つからないのにずっと妊娠できないままの夫婦も多いそうです。
私は幸いにも不妊の原因がハッキリとしていて、尚且つ半日入院の手術で終わりましたが、体外受精なんかになると期間ももっともっと長く、体力的にも精神的にも本当に大変だと聞きます。
そんな中、妊活していることを会社に全て内緒で治療を続けて行くことはとても難しいんではないかと思います。
何度も仕事を休んでいると周りの人も心配して訳を聞いてくるかもしれませんし、それでも他の言い訳を並べてずっと内緒にしているのは精神的にもキツイかもしれません。
それなら休んでいる理由を理解してもらう為に、上司や人事の人などだけにでも相談しておく方が精神的には楽だと思います。
実際私も上司に相談してからの方が、会社に行くの楽になりました。
「仕事休んで迷惑掛けてしまったらどうしよう…」と悩むくらいなら、治療している事を伝えて理解してもらう方がストレスなく、妊活もスムーズにいくかもしれません。
そして妊活している事を伝えておけば、
「子供はまだか〜〜?」
なんてバカな質問される事もなくなるのでね。
妊活はストレスなく生活することが重要だと思います。特に仕事を続けながらの妊活は、仕事のストレスと妊活のストレスがダブルで襲ってくるので大変しんどいです。
妊活には「本当に妊娠できるのか?いつ妊娠できるのか?治療は痛くないのか?」など他にもいろんな不安がたくさん出てくるので、職場に相談するかどうしようか迷っているくらいなら言ってしまった方が正直とても楽です。
他にももっとたくさん悩まなければならないことがあるので、できるだけ悩みは少ないほうが良いはずです。
だからこそいっそせめて上司や会社へは妊活を宣言してしまってから堂々と妊活に取り組む方が、ストレスなく毎日を過ごすことができるんではないかと思います。
