我が家が分譲賃貸マンションに暮らしてから早、4年が経ちました。
物件探しをしていた頃、とにかく「駅近」と言う事最優先に考え、マンションだけでなくアパートや戸建まで視野に入れて探していました。
しかしどんなに物件を探しても希望するような物件はなかなかなく、あっても家賃が高かったり、築30〜40年と古くて更に狭かったりしました。
「もうどうしようか…」と諦めかけていた時に今の家に出会いました。
きっかけは探していた駅よりひとつ先の駅で探してみた事でした。
当初は夫の通勤の関係上かなりメジャーな駅のみで検索していましたが、元々その辺りはマンションが少ないエリアでした。
そこからひと駅行ったところで探すと比較的多くの物件がでてき、その中でも築年数と広さの割に家賃の安い物件が出てきました。
それが我が家が今住んでいる分譲賃貸マンションです。
実際に物件を内覧して、一目で気に入りすぐに契約。それからもう4年の月日が経ちました。
そんな分譲賃貸マンションですが、実際に4年間住んでみて分かったメリット・デメリットがあります。
住んでみて分かった分譲賃貸マンションのメリット・デメリット
メリット
管理がしっかりしている
やはり分譲賃貸マンションは管理が他の賃貸マンションよりもしっかりとしている事が一番のメリットです。
賃貸ですが元々は分譲マンションなので他の住人はマンションを購入して住んでいる人達です。
その為、管理会社がしっかりと管理してくれているので共用部分はきちんと掃除がされていますし、日勤の管理人さんがいて何か困った事があれば対応してくれます。
以前に住んでいたアパートは、大家さんが管理会社を雇わず自分で管理されていたので、共用部分の掃除はできていないし、何か困った事があっても直接言いにくいのが難点でした。
セキュリティ面がしっかりしていて安心
以前に住んでいたのは、普通の賃貸アパートでセキュリティの面では安心できませんでした。
オートロックの機能もないので、周りの人から家への出入りが丸見えの状態。夕方になると怖いのでまだ赤ちゃんだった上の子供を連れての外出はなかなかできませんでした。
この分譲賃貸マンションに住むようになってからはオートロック機能と管理人さんがマンションに常駐しているので、子供がいても安心して外出できます。
設備が充実している
セキュリティ面で安心できるオートロック機能もそうですが、分譲マンションでは宅配ボックスがあったり、新しい物件にはディスポーザーや24時間ゴミ出しシステムが導入されている場合が多いです。
賃貸マンションでもある物件もあるとは思いますが、分譲マンションの方が売る事を目的に建てられているので設備が比較的充実しています。
デメリット
管理会社が変更される可能性がある
我が家の場合ですが、賃貸途中に物件の所有者が変わると言う事がありました。
所有者の方は一般の方で、不動産会社に管理を委託されていましたが、売却するのでほの際に一緒に管理会社も変わる事になりました。
以前の管理会社はしっかりとしていて、何かあればフリーダイヤルで24時間電話対応受付してくれていたのです。
しかし、新しい管理会社からは何のお知らせもなく、どこに電話したら対応してくれるのかも分からなかったのでこちらがネットで調べて問い合わせしないといけなかったんです。
更に給湯器が壊れてお湯が出づらくなったのですが、問い合わせしても対応がとても遅く、結局交換されたのは3カ月も経ってからでした。
管理会社が変わるとこうも対応が違うのかととてもびっくりしました。
一部屋の分譲なので物件の売買がしやすい事によって、物件の所有者が変わる事もあるのはデメリットだと感じました。
管理会社の関係でトラブルに対応できない事もある
我が家で実際にあった事なんですが、一度マンションの玄関にある宅配ボックスが壊れる事がありました。
結局、宅配ボックス自体は壊れてはいなかったんですが、宅配ボックスのカードキーの磁気不良で一時的に荷物が取り出せなくなりました。
そこで私はマンションの管理人さんに修理をお願いしたのですが、「直接宅配ボックスを管理している会社へ連絡して下さい」と言われました。
宅配ボックスの会社へ連絡すると、「賃貸の為、我が社と取引のある方からしか依頼は承れません」と言われてしまいました。
私はこの物件の所有者ではないので、マンションの管理会社ではなく、賃貸の管理会社から連絡してもらわないとダメと言う事でした。
しかし、賃貸の管理会社に連絡をしましたが「お客様の方でお願いします」と言われて終わり。
結局その後も解決しないままでしたが、なぜかまた宅配ボックスが使用できるようになったのでこの問題はそのままです。
この問題があってから「分譲賃貸マンションは室外でトラブルが起こるとどこが責任持つのかが曖昧だ」と言うことが分かりました。
普通の賃貸マンションの場合は、大家さんか管理会社に連絡すれば何とかなりますが、分譲賃貸マンションで何か壊れたりしたトラブルが起きた場合、管理会社を二社挟んでいるのでその分対応が面倒になります。
この事はデメリットになるので、トラブルなどで引っ越しされる方で物件を検討中の方は十分に気をつけてください。
家賃が高い場合が多い
我が家の場合もそうなのですが、以前に住んでいたアパートよりやはり家賃は高くなりました。
その為我が家は持っていたマイカーを手放したのですが、どうしても家賃を上げたくない人にとってはデメリットになるかもしれません。
しかし、我が家の場合は築15年を越したところでちょうど家賃を下げられて入居者募集されていたところだったので、周辺の相場よりは安い家賃で借りる事ができています。
もし今同じような物件に引っ越すとすると、今よりも確実に家賃は上がります。
賃貸物件の家賃は家を探す時期によっても異なるようなので、一度不動産屋さんへ相談する事をオススメします。
まとめ
分譲賃貸マンションのメリット
- 管理がしっかりしている
- セキュリティ面がしっかりしていて安心
- 設備が充実している
分譲賃貸マンションのデメリット
- 管理会社が変更される可能性がある
- 管理会社の関係でトラブルに対応できない事もある
- 家賃が高い場合が多い
一言で分譲賃貸マンションと言っても、物件により異なる部分は多いので実際に住んでみないと分からない事も多いとは思いますが、私にとってはメリットの方が大きかったです。
今、家の購入を検討しているので今後家が見つかれば引越しするかもしれませんが、ここに住んで良かったと思っています。
それまでのアパート暮らしにはない上層階で眺望も良いですし、オートロックで安心も確保されています。
もし、今物件探しで迷っているのであれば、少し家賃は高いかもしれませんが分譲賃貸マンションを選んでも損はしないと思います。
お金の問題がネックであれば、他の部分で節約する事を考えても良いかもしれません。
以前に住んでいた大家さんが管理しているアパートが最悪だっただけに、今の家の有り難みが身に染みています。
生活レベルを上げない事は鉄則ですが、それ以上に生活の質が向上して仕事に張り合いが出るなどのメリットが得られるのであれば、少しの家賃の上昇は仕方ない出費とする事もできるのではと思います。
