一人目の子供の育休明け、仕事に復帰した私を苦しめたのが「子供を保育園に預けることの罪悪感」でした。
1年ぶりの仕事自体は正直二週間ほどですぐに慣れましたが、子供を預けることには二週間では到底慣れません。
保育園に子供を預け出した当時、まだハイハイもできない子供でした。朝の7時半から18時半まで保育園の預かり時間のMAXである11時間預かってもらい、ダッシュで迎えに行くといつも泣いている。最初の頃は子供も慣れない保育園に疲れて果て、家に帰ってから夕食も食べず、ずーっと寝続けていました。
そんな子供の姿を見るのが本当に辛く、「こんなに小さいのにずっと離れ離れにして、申し訳ないな」と罪悪感で毎日いっぱいいっぱいでした。
育休からの仕事復帰で起こるこれらのことはすべてのママ(パパ)が通る辛い道だと思うのですが、私はそれでも仕事を続けられています。罪悪感でいっぱいだった私が働き続けられたのには理由があるんです。
保育園に預けることは悪?
まず私が言いたいのは「保育園に預けることは決して悪いことだけではない」ということです。
私も最初は保育園に預けるという罪悪感で「母親失格」と自分自身を責めました。
毎日1歳にもならない小さい子供を泣かせながら保育園に連れて行き、泣かせながら無理やり先生に預けてバイバイし、泣かせながら迎えに行き家に連れて帰る。それはそれは想像を超える地獄でした。
しかし、そうやって預けて働くうちに保育園に預けるメリットに気づき始めたのです。人間は悪いことの方に目がいきがちですが、良い面を考えると案外メリットの方が多かったりするものなんです。
保育園へ預けるメリットが分かってからは、罪悪感は消え、むしろ子供にとっても良いことなんではないだろうかとさえ思うようになりました。
保育園に預けるメリット
自立した子供になる
保育園に預けることで自分のことが自分でできるようになるのが早いので、自立した子供に成長します。
オムツ外れが早かったり、自分でボタンの着いた洋服をちゃんと着れたりが早くできるようになりました。私の子供もオムツ外れは早く入園してすぐオムツトレーニングを始め、3歳になったばかりでもうオムツは卒業していました。自分で洋服を着て、さらに洋服のお畳みも2歳でできるようになりました。
規則正しい生活リズムが身につく
家で見ているとどうしても親の生活パターンが悪くなりダラダラしてしまい、夜寝るのが遅く、その影響でずるずると朝起きるのが遅くなったり生活のリズムが崩れます。私も産休育休中は生活リズムが崩れ、このパターンに当てはまっていました。
しかし、仕事が始まれば朝同じ時間に起きて仕事に行かないといけません。そのため毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝る規則正しい生活のリズムが身につきました。

仕事に出る事でストレス発散になることもある
子供とずっと一緒にいるとストレスが溜まり、特にワンオペで夫の協力も得られないお家だとママも育児ノイローゼになったりすることもあります。しかし、子供を保育園に預けて仕事すると、子供と一時でも離れて過ごすことができるのでちょっとしたストレス解消になることだってあります。

私は育休明け仕事に復帰した時「社会と繋がっていることってこんなに充実した気分だったんだ」と改めて感じました。
やはり子育てだけに集中していた産休・育休中は、どことなく社会に置いていかれた気分になり、常に孤独感がありました。夫が仕事から帰ってくるまで子供と二人っきり。誰かと話したいけど平日のお昼なんてみんな仕事中です。
「良いよね、育休中の人は暇で!」と思われるのが怖く、誰かと話したくても誰にも連絡できずにいました。だから育休明けで仕事に復帰した時、この社会と繋がれた充実感でとてもワクワクしたことを覚えています。
やがて子供も成長して罪悪感は消える
預け始めは子供と別れるのは後ろ髪を引かれる思いでいっぱいになります。しかし、次第に慣れます。これは子供も自分もです。二週間ではさすがに慣れないでしょうけど、二ヶ月もすれば子供は泣かずにママの帰りを待ってくれています。家に帰っても疲れて寝てしまうことなくなり、しっかりご飯も食べ、すくすくと成長してくれます。
もうすぐ4歳になる私の娘は、最近では「もうちょっと遅く迎えに来てほしかった〜!もっと保育園で遊びたい〜!」と言うまでになりましたから。本当に少し間の辛抱なんです。その期間が辛いからと仕事を辞めてしまっては本当にもったいないです。
辛くても少しの辛抱だと割り切って続けることが最良の選択だと思っています。
