「ワーママって迷惑だなぁ」
テレビや街中でそんな言葉を聞くとビクッとしてしまうのは私だけでしょうか?私もワーママとして働き出してすぐの時、このことにすごく悩んだ事がありました。
もくじ
迷惑なんか考えるな!育休明け仕事に対する考え方と進め方
私が育休明けに職場に復帰した頃、職場では人手不足で慢性的に忙しい状況だった為、うつ病になって休む人や仕事を辞めてしまう人が続出している時期でもありました。
人が辞めてはまた入り、辞めてはまた入りで全く人が定着せず、常に誰かが新人の教育をしている感じで、みんないっぱいいっぱいだったんです。
そんな時期に私が育休から復帰したもんだから、「安心する!がんばって!」と言って期待してくれていた人もたくさんいました。
しかし、復帰して2日目から早速保育園の洗礼が待ち受けていました。
「あのーすいません。お熱が出てるのでお迎えお願いできますか?」
保育園からのお迎えコール。聞いてはいましたが、まさか2日目からかかってくるとは思っておらずびっくり。復帰してそうそうに早退し、そこから結局4日間ほぼ仕事に行けず…
「何のために復帰したのか?かなり迷惑かけてしまっているだろうなぁ?」と罪悪感でいっぱいでした。
それからもインフルエンザや胃腸風邪などで一週間まるまる休むこともたくさんありました。
こちらも夫と交代で休める時は休んだり、実家から母に看病に来てもらったりしていましたが、なかなか都合が付かないことも多く、結局は私が休むことになる…その不公平感もかなりあり、よく夫と喧嘩していました。
最初は「大丈夫ですか?」と聞いてくれていた職場の人たちも度々のことになると「またか」という感じで思われていることは私でも分かりました。
しかし、焦っても子供の病気は治らず、子供の看病で病気をもらってしまい自分がダウンしてしまうことも何度もありました。
もう限界でした。
本当に仕事も子育ても家事も全部中途半端で、子供の病気などは自分ではどうすることもできないけど「職場ではとりあえず私は迷惑な存在だ」と思われているだろうなぁと言う劣等感はずっと残り、職場でも楽しく仕事をすることができませんでした。
こんな悩みを抱えながら仕事をするのはとても辛いですよね?
でもある時から私の考え方は180度変わったんです。
私の考え方を変えたきっかけ
そんな辛い悩みを抱え、実家の母に「仕事辞めようと思ってる」と泣いて打ち明けたことがありました。
「仕事をちゃんとしたいけど子供がいるからできない、病気で休むのも大体私で不公平だ、職場でもきっと迷惑がられている…」
思っていることを全て母に打ち明けました。するとこんな答えが返ってきました。
「あなたはもっと胸を張って良い。そんな事に悩むよりも、女性の同僚ならこれから子供産んで子育てしながら働くかもしれないのだから、その時になったらあなたはその同僚にできるだけの手助けをしてあげることの方が大切。今どう思われようが後になったら「あの時あなたは辛かったんだなぁ」とその同僚たちもきっと分かるはずだから。
ただ、人一倍がんばることは絶対に必要。残業できる日は残業して他の人を助けることも必要かもしれない。周りに助けてもらってばかりでは罪悪感もあるでしょ?だから人に文句を言われないくらい仕事がんばっていれば文句言う人はなくなるはず」
この言葉は私の心の中にスッと落ちていきました。
迷惑だと思われる原因は必ずある
確かに私が「迷惑だなぁ」と職場の人に思われる原因は、「子育てしながらだから仕事できなくても仕方がないじゃない」と言う甘えが出ていたのかもしれません。
同じ職場で働く他のワーママの中にはこんな人もいました。
仕事を休んでも「ごめんなさい」その一言で終わらせて、時間がきたら定時にさっさと帰る。みんなが忙しそうでも「お迎えがあるのでーお先に失礼します」と言って残業はスルー。
その人への不評は同じワーママである私の耳にも入ってくる程でした。確かにそんな仕事ぶりを見せていてはイラッとされて迷惑がられても仕方のないことなのかなぁと思います。
劣等感と罪悪感は持たずに仕事を一生懸命がんばる
私は「ワーママだから」と言う劣等感と、「仕事を休んで申し訳ない」と言う罪悪感は持つ必要はないと思います。
仕事をしながら子育てしていくことは本当に大変です。家族だけでなく、職場や保育園の先生など他の人に頼らないとやっていけないこともたくさんあります。自分だけじゃどうにもできないんです。
だからこそ、ある意味開き直りも必要だと思います。
若い同僚もこれから育児を経験することもあるだろうし、育児を経験しなくても老後は自分の子供にお世話になるかもしれません。だから誰も子育てをするあなたを攻めることはできないのです。子育てをしながら仕事することは立派なことです。劣等感を持つ必要は全くありません。
そして、小さな子供を育てているとどうしてもつきまとうのが病気です。どんなに気をつけていても保育園に預けている以上避けられるものではありません。だから仕事を休んで看病することも避けられません。何とか休まないようにがんばって調整してもどうしても仕事を休まないといけない時だってあります。しかし、このことで仕事を休む罪悪感を持つ必要もありません。
ただこれらは全て仕事で返せば良いと私は思っています。同じ職場で働く同僚たちは、あなたが罪悪感や劣等感を持っていることよりも、しっかり責任感を持って働いてくれることを望んでいると思います。
私がワーママとして仕事する上で意識したこと
私は罪悪感を持たずに仕事をする為に、仕事への取り組み方を変えました。この取り組み方を変えたことにより、堂々と働くことができ、仕事を休んでもそこまで劣等感を抱くことが少なくなりました。
自分が仕事のできる日はがんばって真面目に仕事をする
どうしても仕事を休んでしまった時は、夫の仕事休みの日や実家にお迎えまでお願いできる日はお願いして、可能な限り残業したりして休んだ分を取り返したりしていました。また、そう言う日は自分の仕事だけでなく、できる限り他の人の仕事を手伝いをしたりしていました。
できるだけ仕事は残さないようにしておく
子供の病気はいつなるか分かりません。その日元気でも翌日に熱が出て急に仕事休むことになるかもしれません。仕事量にもよりますが、毎日できるだけ仕事を残さないよう期限のあるものは優先的にこなしておきました。そうすることにより急に休んだ時にも「前もってやっておいて良かった!」と安心できました。
しっかりと引き継ぎの資料を作っておく
急なお休みは避けることができません。その日に来た仕事で急を要する仕事は職場の人に対応してもらわないといけないので、引き継ぎ資料を作っておきました。そして、その都度更新できるよう部署のみんなが見れるパソコン上のファイルに資料を作成し、項目ごとにエクセルでまとめておきました。
時短にできるよう工夫して仕事を進める
私は自動で仕事が終わるように自分で仕事の自動ツールを開発しました。最終的には自分ではどうしてもできない部分はパソコンの得意な他部署の人にお願いし他部署と連携して仕事の簡略化することができました。

こう言った努力をみんな見てくれていれば、文句を言う人はでてこないと思います。与えられた仕事以上の事を先回りしてすれば誰も文句は言えません。特に時短ツールの開発は産休で休む時に同僚への引き継ぎがスムーズにでき、ほぼ仕事も自分ですることがなくとても喜ばれました。
あなたはどんな気持ちで仕事をしていますか?仕事に育児の甘えを持ち込んでいませんか?
あなたの仕事に対する考え方次第で周りは変わっていくかもしれません。

